職能の強みを生かし、看護師が地域リーダーに!

2月 9, 2018 · Posted in · 職能の強みを生かし、看護師が地域リーダーに! はコメントを受け付けていません 

看護師が自ら職の強みを生かし、在宅医療の拠点作りを行うケースが増えてきました。病院の機能分化が進んでおり、規模の大きな病院は高度医療や急性期医療に特化しつつあり、患者の背景をみる全人的ケアがしにくくなってきているというのが現状です。患者も在院日数短縮という目標の下で早々に退院をし、在宅療養をすることを進められています。とはいえ、自立して自宅で生活していても、加齢により健康の質が低下しているという人はどんどん増えています。つまり、地域社会にはアプローチが必要な高齢者がたくさんいて、自治体も地域包括ケア推進という形で動き出しているのです。

このように、医療のあり方は徐々に変わりつつあります。看護も病院医療にとどまるのではなく、地域に目を向けていかなくてはならなくなるでしょう。また、臨床も福祉も地域も看護の本質は同等でなくてはなりません。しかし、看護界では未だ、福祉と地域看護への移動は左遷のイメージが強いという問題点があります。これらを解決するためには、職の強みを生かし、看護師が地域の看護リーダーになることが必要かもしれません。これからの地域社会は訪問看護だけでは支えきれない可能性が高く、看多機を併設し、在宅療養者を支える仕組みを整える必要があります。

また、短期利用居宅介護を活用し、訪問看護ステーションの利用者拡大も推進する必要があります。しかし、看多機については医療機関や福祉、地域の人々に周知されているとはいえない状況であり、設立や運営に関しての情報が少ないという現状もあります。そのため、医療と介護の両方を支える看多機の申請のしやすさへの配慮が求められています。